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2作品


東京都新庁舎
東京都新宿区 1991


敷地面積:42,941m2
建築面積:27,488m2
延床面積:380,502m2
(値は第一本庁舎・第二本庁舎・都議会議事堂の合計)

階数:地上48階 地下3階(第一本庁舎) 
地上34階 地下3階(第二本庁舎) 
地上7階 地下1階(都議会議事堂)
最高高さ:243.4m(第一本庁舎) 
163.0m(第二本庁舎) 
40.5m(都議会議事堂)
構造:鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造

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本庁者の外観のデザインは243mをそのまま建てるとボリュームが他を威圧するようになると考え、150m以上は二つの塔に分けて、威圧感を和らげることにした。結果としてゴシック風だと、いわれることもあるが、それははじめからの意図ではなかった。外観の繊細に見える窓割りのデザインは、実は私としては窓という概念を打ち破ろうという考えから出てきたものである。日本の伝統的な建築には、開口部はあっても壁に穴を明けたという概念はほとんどなかった。面自身が、開口部であったり、壁であったり、それが格子であったり、縦長の桟が入った開口部であったり、あるいは横桟が入っていたりして構成されていたのであった。そうした日本的パターンをデザインに取り入れたのである。


工業化のプロセスで生まれた近代建築は、工業化の要求する合理主義、機能主義といった哲学あるいは価値観が支配していた。"もの"に価値を置く時代であった。大量生産標準化などはその手法として重要なものであった。近代建築はその基本のかたちを1920年代につくり出した。ミースやル・コルビジェなど光り輝く芸術にまで晶化した例外を除けばすべて無言の箱であった。東京に建つ超高層ビルも殆どがだまって建っている箱である。これらが将来の東京のスカイ・ラインをつくってしまうかと思うと、これではいけないのではないか。私は情報化社会における建築や都市のあり方についていくつかの面で考えてみたいと思っている。技術的な側面でいえばインテリジェント化だと思う。このプロジェクトではOA化に対応する空間を求めるということであった。



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社会的側面でいえば、一つ一つの機能の充足の時代から、各機能の間、あるいは建物と建物、人と建物、人と自然、それらの間の関係を考えることが重要になってきたということ、私はそれを構造主義と呼んできたが、この都庁舎のデザインでは三つのブロックの間の、さらにそれと中央公園との間の、さらには周辺の建物との関係、そして交通的スケールでの東京全体との関係について、私は相当重点をおいて考えたつもりである。
3つ目は、人間の心に訴えるという側面である。この場合はとくにシンボル性と言い替えてもいいが、日本を代表し、東京を代表し、さらに21世紀に向かう将来に向かって表現するシンボル性である。私は情報化社会は、建築や空間から何らかのメッセージが発信されることを求めている。
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単なる機能的充足だけではない心理的、感性的メッセージを求めている。建築や空間はこうした市民の期待にこたえて表現性を備えていなければならない。とくに都庁舎の場合シンボル性を表現して人々の心に訴え、また記憶に残されるようなものでなければならない。
私たちは、それをまず建物配置において、これらのコンプレックスが新宿新都心の中心軸をつくり出すという点で強調されている。第二には超高層の本庁舎のスカイ・ラインのシンボル性である。そうしてファサードから発せられるメッセージが人々の心に届くようなものでありたいと、私たちは日本建築の伝統のなかの窓や開口部の処理から多くのことを学び、またそれが日本の顔となるために不可欠であると考えている。
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